★肥満とメタボリックシンドロームについて簡単に解説しますので、参考にしてください。(参考:井上修二(日本生活習慣病予防協会理事/共立女子大学家政学部教授))
「肥満(メタボリックシンドローム)は生活習慣病の元」とよく言われます。実際に、肥満(メタボリックシンドローム)によって、さまざまな病気が起きてきます。例を挙げると、糖尿病や高脂血症(高コレステロール血症)、高血圧、痛風・高尿酸血症などなど。このような「生活習慣病」と呼ばれる病気の多くが肥満(メタボリックシンドローム)と関係しています。
これらの病気は、血管の老化「動脈硬化」を速める原因です。言い換えると、これらの病気にかかると実際の年齢以上に血管が老化してしまい、からだの要所要所に血液が流れにくくなってくるということです。その結果、心筋梗塞や脳梗塞などの怖い病気になってしまう確率が高くなるといわれています。
★太って(肥満(メタボリックシンドローム))いなければ安心ではありません。
では、太っていなければこういった病気を心配しなくても大丈夫なのかというと、そうとも言えません。外見からはそれほど太っているように見えない、標準的な体型の人でも、糖尿病や高脂血症、痛風・高尿酸血症だったり、心筋梗塞や脳梗塞になってしまう人もいるのです。
肥満には「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」という二つのタイプがあり、前に挙げたさまざまな生活習慣病の発病とより深い関係があるのは、後者の内臓脂肪型肥満です。皮下脂肪型肥満では、おなかの表面の皮下に脂肪が貯まるのに対して、内臓脂肪型肥満は、おなかの中の内臓の周囲に脂肪が溜まった状態なので、体型からはで太っているようには見えないことが少なくありません。ですから「太っていなければ安心」とは言えません。また、糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病が、肥満とは別の原因で発病することもあるそうです。
★隠れ肥満もメタボリックシンドローム
“隠れ肥満”という言葉をお聞きになったことがあるのではないかと思いますが、その“隠れ肥満”もまさに内臓脂肪型の肥満です。そして、この内臓脂肪型肥満が、最近マスコミなどで見聞きする機会が増えている「メタボリックシンドローム」の元凶なのです。
メタボリックシンドロームの診断基準の一番初めに調べる項目が「ウエストサイズ(腹囲径)が男性85cm以上、女性90cm以」となっているのは、ウエストサイズを目安に、内臓脂肪が過剰に溜まっているかどうかを推定するためです。






