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2007年04月11日

メタボリックシンドローム 肥満について考える!

このコーナーは産経新聞(2003年4月)に連載されたものを転載しています。

生活習慣病の根源、肥満を考えます。第一回目は、肥満とは何かを肥満研究の第一人者で日本生活習慣病予防協会の池田義雄理事長に聞きました。
まず、医学的に肥満とはどういう状態ですか
 「体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義されます。体の組成、つまり骨、筋肉、内臓などのバランスは20代で出来上がり、それ以降はあまり変化しませんが、体重は増えますね。つまり、20代以降に増えた体重の中身は、脂肪だということです」



では、肥満かどうかの判定基準はありますか
 「日本肥満学会では、BMI(Body Mass Index)、つまり体格指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長)が22を適正体重とし、25以上を肥満、18.5以上25未満が普通、18.5未満をやせと判定します。また、約15万人の調査で、22が一番病気にかかりにくく、25以上は高血圧、糖尿病、高脂血症のリスクが2倍になり、アジア人は比較的軽度の肥満で生活習慣病になりやすいことがわかりました。さらに、30以上を肥満と判定している欧米でも、同様に肥満が疾病のリスクをあげています」

では、BMIだけを気をつければよいのですか
 「どれくらい脂肪があるか、つまり体脂肪率も重要で、男性25%以上、女性30%以上が肥満です。BMIが25未満だとしても、体脂肪率が高いと、いわゆる“かくれ肥満”ということになります。また、男性で25%を超えるころから健康障害が出始めることも、私たちが慈恵会医科大学で行った7000人の調査でもわかっています」

そのほかは?
 「体脂肪分布、体脂肪がどこに多くついているかということです。食べた糖質、脂質は分解されエネルギーになりますが、過剰なエネルギーは中性脂肪として肝臓や体内のあちこちに蓄積されます。中でも皮下と内臓に蓄積されやすいので、肥満のタイプを皮下脂肪型と内臓脂肪型の2つに分けています。特に注意したいのは内蔵脂肪型で、男性に目立つ“お腹ポッコリ体形”。これが生活習慣病などのいろいろな病気を起こしやすいのです。女性の場合は、閉経前はほとんど皮下脂肪型ですが、閉経後は内臓脂肪型に移行するので気をつけましょう。脂肪をつけないように、体重増加を20代の体重の10%以内にとどめて、適正体重を維持して、生活習慣病を予防してください」
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