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2007年04月14日

メタボリックシンドローム 高脂血症と生活習慣について

このコーナーは産経新聞2003年4月に連載されたものを転載しています。

高脂血症と生活習慣
 今月は、高脂血症について考えます。第1回は、生活習慣との関係を、防衛医科大学校の中村治雄名誉教授に聞きました。

まず、血中にはどんな脂質がありますか 「(1)コレステロール(細胞膜の構成成分で、肝臓では胆汁酸に、副腎や性腺ではホルモンになる)(2)中性脂肪(エネルギーの倉庫。血液のほか大部分は皮下脂肪、筋肉に蓄えられている)(3)リン脂質(細胞膜を作り、酸素、炭酸ガス、栄養分が出入りする)(4)遊離脂肪酸(ガソリンのように、筋肉や臓器を動かすエネルギー)の4種類あり、それぞれ大事な役割を担っています」



コレステロールには、LDLとHDLがあるようですが、その違いは?
 「血中の脂質はタンパク質と結合したリポタンパクという粒子で存在します。LDLコレステロール(LDL―C)はそのひとつで、肝臓で作られたコレステロールを動脈壁や細胞膜などの末梢組織に運びます。増え過ぎると動脈硬化の原因になるので、悪玉と呼ばれます。逆に、末梢組織に貯まった過剰なコレステロールを肝臓に送るHDLコレステロール(HDL−C)。善玉といわれ、少なすぎると問題です」

では、高脂血症とはどういう状態ですか 「コレステロールや中性脂肪が異常に増えている状態です。(1)総コレステロール値が220(mg/dl )以上=高コレステロール血症(2)LDL―C値が140以上=高LDL―C血症(3)HDL―C値が40未満=低HDL―C血症(4)中性脂肪値が150以上=高中性脂肪血症と診断します。患者数は推定2000万人で、遺伝的要因の約20万人を除いた99%が生活習慣病だといわれています」

どんな生活習慣が影響していますか 「まず加齢です。男性は40代からの半数以上が高中性脂肪血症、50代からの約3割が高コレステロール血症。女性は、閉経後のホルモンの影響で、半数近くがLDL―C値が上がります。そして、生活習慣(1)食べ過ぎ、飲み過ぎ(2)肥満(3)脂肪やコレステロールの多い食品(4)食物繊維不足(5)肉の飽和脂肪酸をとり過ぎ、魚、植物性の油が少ない(6)運動不足などが影響します。また、煙草は善玉のHDL―Cを下げ、中性脂肪を増やします。予防のためには、どんな脂質が多いのかを検査し、必要ならば(1)―(6)の生活習慣を改めてください」
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